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請求書照合を自動化する方法|発注・納品・入金との突き合わせをなくす

請求業務には、2種類の「突き合わせ」が潜んでいます。受け取った請求書が発注どおりかの照合(買掛側)と、発行した請求書に入金があったかの消込(売掛側)です。どちらも1件ずつ目で見比べる会社が大半ですが、この作業こそ、判断がほぼ不要で件数が多い——つまり自動化の効果が最も出やすい仕事です。本記事では両方の自動化を、Excelでできる範囲から順に解説します。

請求書の照合作業を自動化するイメージ

なぜ照合作業は自動化に向いているのか

照合とは、要するに「2つの表の同じ取引が、同じ金額で載っているか確かめる」ことです。ルールが完全に明確で、判断の余地がほぼありません。一方で人がやると、疲労で見落とし、件数が増えるほど時間が線形に増えます。

自動化の設計はどのケースでも同じ型になります。①両方の表をデータとして揃える → ②キー(取引先×金額×日付など)で突き合わせる → ③一致しなかったものだけを人が見る。目指すのは「全件チェック」ではなく「例外だけチェック」への転換です。

買掛側:受け取った請求書と発注・納品の照合

まずはExcel関数でできる

紙・PDFの請求書が混ざる場合

照合の前段で「請求書をデータ化する」工程が必要になります。ここはAI-OCRの得意分野で、読み取り後の確認だけ人が行う形にすれば、入力→照合の全体が「例外確認だけ」に圧縮されます。紙のデータ化は紙書類のデータ化の進め方で詳しく扱います。

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売掛側:入金消込の自動化

発行した請求書と銀行の入金明細の突き合わせ(消込)は、金額と名義の「ゆらぎ」が厄介です。振込名義がカタカナ・省略形になる、複数請求をまとめて振り込まれる——ここでつまずきます。

銀行明細はネットバンキングからCSVで取得できます。「明細CSVを置けば消込結果と例外一覧が出る」仕組みは、Excel+マクロやGASで現実的に構築できます。請求書発行側の自動化(エクセル請求書の自動作成)と台帳を共有すれば、発行から消込まで一気通貫になります。

運用設計:例外だけ人が見る、を崩さない

照合自動化の失敗は、たいてい「自動化したのに全件を目視で再確認している」状態です。これでは工数が減りません(RPA導入の失敗事例の典型パターンでもあります)。

照合は「なくせる仕事」ではなく「人がやらなくていい仕事」です。空いた時間は、差異の原因を潰す上流改善に回すのが最も利益に効きます。

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よくある質問

Q. 会計ソフトの消込機能と自作の自動化、どちらが良いですか?

請求書発行から入金管理まで会計ソフト側で完結しているなら、まずソフトの消込機能を使うべきです。自作の自動化が向くのは、取引先指定の請求書フォーマットがある、既存のExcel台帳を変えたくない、ソフトの消込が自社の入金パターン(まとめ払い等)に合わない、といった場合です。

Q. 照合の自動化で件数はどのくらい減りますか?

会社の入金パターンによりますが、金額完全一致の自動消込だけで7〜9割が消えるケースが多く、表記ゆれの対応表が育てば例外はさらに減ります。重要なのは、残った例外だけを人が見る運用を徹底することです。

Q. 照合ミスがあったら怖いのですが、自動化を信頼して大丈夫ですか?

導入初期は「自動照合と目視を並走」させ、結果が一致することを1〜2か月確認してから目視をやめる方法をおすすめします。機械の照合は疲労による見落としがないため、並走期間で信頼が確認できれば、人の目視より安定します。

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TOTONO編集部 | 運営者・編集方針
株式会社SCコンサルティングが運営する業務自動化メディア「TOTONO Journal」編集部。中小企業の自動化・効率化の受託実績をもとに、現場で使えるノウハウと最新の制度・ニュースをお届けします。